日当りと将来の家族変化を考えた住まい

【建築データ】

延床面積:154.03㎡

中古住宅を購入されてお住いになられていたS様。居住性を改善しようと改修をお考えになり見積もりの依頼をしたところ、1,000万円以上の費用がかかることが判明。結果として、中古住宅は解体し、新築することになりました。

新築されるにあたってまずご要望されたのが、建物の「向き」。それまで建っていた住宅が西向きで日当たりも悪かったため、南を正面にし、また開口部を南面に集めることにしました。

ご要望のひとつだったのが「広々としたLDK」。リビングルームが奥側、手前がダイニングキッチンになります。2つの部屋を仕切る引き込み式の建具をオープンにするとLDKを広く使うことができます。

リビングとダイニングは、必要に応じては3枚上吊り引き戸の建具で部屋を仕切られるようにしました。

ダイニングは勾配天井の吹き抜けになっています。天井には岐阜県産杉板を貼っています。

リビングの壁はクロスと腰壁で貼り分けをしています。木目の腰壁は個性的なアクセントを生み出し、住空間をより上質に演出しています。腰壁はデザイン性が高いだけでなく、汚れや傷などから保護してくれるなど、機能的なメリットも持っています。

テレビボードの背面には、調湿機能を持ち、においや有害な物質も低減するエコカラットをアクセントとして貼りました。

床の間のある和室。将来、親と同居する可能性があるため、和室の近くにトイレを配置しました。

和室の横には、お持ちのタンスを置ける収納スペースを確保しました。

2階の階段ホール腰壁は、木製縦格子の飾り柵にしており、開放感があるスペースになりました。

また、2階の廊下には、結婚した子供と同居することも考えミニキッチンと冷蔵庫が設置できるようにと、水道配管とコンセントを設置してあります。

主寝室の小窓を開けると、リビングを見おろすことができます。

玄関横にはシューズクロークを設けました。

日当たりと風通しの良い建物の南東角には、室内物干し場を設けました。

家側の窓のカギをかけると独立した空間となるので、洗濯物を干したまま外出することができます。